無駄に明るい

雑記帖

生きるのがめんどくさい

生きているのがめんどくさい。
楽しくないとかそういう話ではなくめんどくさいのだ。生活が少しずつ綻びを見せていくような感覚。編み物の毛糸がヒョッと出ていて何となくたぐり寄せていったらボロボロの姿になっていたような感じ。
生活が錆びていくと私の体まで錆びていく。心はまだ健在だからありがたい。私の心はアルミ製なのかまだメッキが剥がれていないだけか。体が軋む、布団から出られなくなる、ご飯を食べたのが20時間くらい前だって気づくを繰り返してる。
布団と体がくっついて離れなくなる妄想を時おりする。そのまま私は布団の一部になって消えてしまうんだけど、一緒に住んでる兄も何日も会ってないだけかと思って気づかない。私と兄は一緒に住んでいるけど1週間に一、二回しか顔を合わせないので、今兄がどんな髪色なのか思い出せない。兄が友人とウィークリーマンションを借りて1ヵ月近く顔を合わせなかった時は普通に死んだと思ってた。
さびた体を軋ませながら起き上がる。今日はライブがあるから。部屋がすっかり寒いからこの動機がないと私は布団から出れなくなってしまった。エアコンのリモコンは兄に電池をパクられたために付かない。今日は京都出身の好きなバンドのライブがあるから起き上がる。そのためだけに3000円とワンドリンクとちょっと高い交通費を出すのは少し馬鹿馬鹿しいなと思う。けど、これをしないともっと綻んでしまう。心もさびてしまう。楽しく生きれなくなってしまう。
晦日が近いのにまだ散らかりきった部屋を出る。部屋なんかよりもずっと寒い外が嫌いな訳では無い。