無駄に明るい

雑記帖

名は体を現す

アルバム名キャスの延長戦でこっちだとめちゃくちゃアルバムの中身の話とか選考から落ちたアルバムの話とかめっちゃします〜!!!音楽の話ししちゃお〜これこれ〜~高校時代のアホ体力で無遅刻無欠席無早退で宇都宮〜東京間を平日ライブ通いまくって毎回終電逃しかけて母親に怒られてた時期〜〜☝☝


とげまる
スピッツという存在をこんなに簡潔にまとめられて、それがアルバム名になってるのすごく良い。尖っているというのを主張してるバンドは多いけど(多分スピッツも初期や2000年代前半はそういう感じがあった)、丸さもちゃんと自分たちの良さとして受け入れていることがめちゃくちゃ大人の成熟さというか一周回っての渋さを感じる。
これ初めて自分のお金で買ったCDなのかなりいい。ブックオフで買って開けた途端知らない芳香剤の匂いがしてくらくらした。小6のインフルエンザのときにレンタルで聴いて中学生になってから買い直した。音楽にハマるきっかけのアルバムを入れちゃうのは違うか?と思うけど、スピッツを入れないのは嘘だなになるのですみません。皆ごめんとげまる(cv 名倉潤

ハイファイ新書
→これが解体新書の捩りなの大学生になってから気づいたアホ。(シフォン主義も気づかなかった。シンクロニシティーンとタウンエイジはなんとなく気づいてた。)けど多分ハイファイ新書のほうが解体新書よりも先に覚えた気がする。父親の影響で初めて聴いたのが小5とかなので。解体新書という「学生時代のベタワード」と音楽のハイファイを組み合わせて学生特有の半透明で生温い空気感みたいなのがふわっと香ってくるようなタイトル。アルバムの中だと四角革命が今でもちゃんと聴いてドキドキしちゃう。小学生の時は「25世紀のあなた」のことが本当に好きだった。初恋の相手が多分猫の恩返しのバロンで聴くとそのこととか思い出す。

!(あまだれ)
→これ粋すぎる〜。!の別名をそのままタイトルにしたというシンプルさで、やはりかっこよさというか潔さが感じられて、これだけで雨や梅雨がモチーフのアルバムということが伝わるし直接的なんだけど、直接じゃない隙間の縫い方とかあとパッと見たときのインパクトも最高や土の匂いが漂ってくるのがすごい。雨の他にも郷愁的な要素も強くて、キレッキレの英語詞を吐き散らすUKロックから一転日本的情緒ある楽曲も作れるって当時のインディーズバンドの中なら一番振り幅凄いバンドだったと思う。Mass Murderとか歌ってたバンドとは考えられん。


まだ俺になる前の俺に。
→文章系のタイトルでかなり上位で好き。タイトルでバンドの世界観が手にとるように感じられる。時速はマジでタイトルが全ていい。もう一個の「最低のずっと手前の方で」とかなり迷った(これが3曲入りのEPでアルバム名か?と疑問になってのこっちにしちゃった。)。少し上の世代の銀杏、andymori、私は1998年に生まれたから時速36kmって感じです。酒飲みながら落ち込んだ日に聴きたいって言ったけど、去年の秋頃仕事で神奈川行く時に朝早く起きて電車に乗ってずっとこのバンドの「素晴らしい日々」って曲聴いてた。マーージでこういう曲歌いそうなバンドがこういう最高な曲歌ってる。


泡沫ノンフィクション
→生活ってやっぱり泡沫でありもちろんノンフィクションで、それを曲に落とし込んでこんなにも痺れる物が出来たら人生全クリすぎる、全クリ過ぎるよ藤森元生。やっぱり浮遊ギミック(これもタイトル最高SAKANAMONはこうでなきゃ。)か泡沫ノンフィクションは入れなきゃいけない私の中で。タイトル見るとセカイ系感というかなんか2010年代のサブカルがいい感じに凝縮されてる匂いがする。いい中二病というかこれはかっこいいよねって思わせてしまう文字列。強弱ありつつのミニアルバム通じての疾走感とミニマムで難しいのに頭に残る歌詞やはり初期のSAKANAMONは戦わない無敵。本人たちもこの漢字+カタカナの組み合わせから脱却したいとメジャー行ってからはアルバム名が全然違う形式になっていく所から見てもやっぱりこのバンドにこのタイトルは相性が良すぎたんだと思う。


候補たち

猛烈リトミック
リトミックは幼児のための音楽教育的なイメージ。それが猛烈って。赤い公園の童謡的なメロディーを取り入れたり、でもそれを感じさせない怒涛の能力みたいな所を的確に表現しててる。

深層快感ですか?
→ドミコが言うなら深層快感だろって思う。そのくらい聴いてて気持ちいい音楽をずっとやり続けているから。ドミコもタイトルいいの多い。

嘘ばかり言う
→空きっ腹に酒は中身ドロドロ引きずり出して歌ってそうだけど、それでも嘘ばかり言うならもうわからーんって感じ。この時期の皮肉効きまくってる感じがよく出てる。

ウィアーインディーズバンド
→恥ずいけど、入れたくなる。2013年のキュウソネコカミはインディーズで本当に誰が見ても無双してた。この次に出したアルバムでメジャー行っちゃうのもズルくてらしい。

くるりチオビタ
チオビタのCMとくるりの相性ってアルバムを一枚出せてしまうくらいいいんだな気付く。これはタイトルというより企画が良すぎるパターン。普通のアルバムだと言葉にならない笑顔を見せてくれよ。とかが好きです。言葉にならない笑顔を見せてくれよってアルバムに魔法のじゅうたんって曲あるの凄くない?

東京
→これ誰か絶対入れると思ったけど、これはタイトルというより中身も言及込みのやつかも。サニーデイ・サービスが東京って出したせいでビル群も掠れて、本当の東京って内側から滲み出るものなんだと気づいた。

CD!
→これ最高タイトルだ。この人のマトリョーシカさんって曲が大好きで、サブスクにないか調べてたらこのアルバム出てきてタイトルが素晴らしくて感動した。こんなに無邪気になりたい。アルバム通しで聴いたけど、本当に才能の塊をゴリゴリ押し付けられたようなパワーがあって最高。