無駄に明るい

雑記帖

失恋した私がこれからどう生きていくべきか

5年前、つまりは高校一年生の時に好きだった人がいた。同じ部活の人。

 

私はギターマンドリン部で、マンドリンはあるのに6年くらいぶっ壊れてるらしくて(私が3年の時に数少ない友達兼部長と直したが、誰も弾きこなせず卒業した)、夏は暑いし、冬は寒くて虫は入ってくるし、刑務所の方が居心地のいいような部室に私は毎日誰よりも長くいた。

理由は単純に好きな人に会えるから。ギターが上手くて、内気だけど話すと面白い彼とはまぁまぁウマが合い、部活が終わる時間になると一緒に鍵を返したり、「今過ごしてるのが青春なのかよ〜〜」なんて2人でボヤキながら自転車で帰る彼の背中を何となく見送って、駅までの道を好きな音楽を聞きながら歩いたりしてた。 

 

高校時代の思い出が、音楽以外ほとんどない。あるとしても彼が絡んでくるし、彼との思い出には音楽が絡んでくる。難しい。。。

 

私の家と彼の家は非常に遠く、遊びに誘うのは彼の負担になるのであまり誘わなかった。それでも、なんとか遊びに誘った時にたまたま同じバンドが好きって話になり、気持ち悪い私はテンション上がって無理やりそのバンドのチケット2枚とり、偶然を装って一緒にライブに行ってたりしてた。(そうです私、気持ち悪いんですね!!)

 

そんなこんなで卒業して約2年。彼は賢いので地方の国立へ私は馬鹿なのでノリで東京へ行き、twitterで何となくツイートを見たりす る微妙な関係になった。そしてある日酔った勢いで「最近どう??夏休みにでも会わない??」とLINEしたら「彼女出来たんだよ!!夏休み〜会お会お!!」と軽めの返信が来て、悲しみと嬉しさのサンドイッチに見舞われた私は居酒屋でアホみたいに泣いた。何を話したのかは覚えておらず、日本酒をよく分からないペースで飲んだ記憶しかない。その場にいた友人や先輩はこのまま1人にさせると死ぬかもしれないという判断で友人と先輩の家に連れていかれ(実際、死ぬまでは行かないが路上でくたばるくらいはしてたと思う。)、何故か5時間くらい先輩の家で好きな芸人とキショい趣味の話をしてた。殺してほしい。

 

好きな人に振られたのだ。辛い。次の日、バイトの時何故かずっと脳内で相対性理論のたまたまニュータウンが流れながら、「私はどうやって生きていこう。」「これから先、人を好きになれるのかなぁ」なんて考えながら働いてたら一日が終わってた。

 

「生きるの無理すぎるから出会い系でも始めようかなぁ」とか「誰でもいいやぁ」とかヤケクソと理性を反復横跳びで移動していた。「でも、1番彼が幸せだったらいいかぁ・・・」と模範解答を何回も反芻しながら、結局「あぁ・・・あぁ・・・」と無駄な悲愴感に覆われて電車で高校時代好きだった音楽を聴いて帰り道で少し泣いた。「まぁ、彼が結婚式に呼んでくれたら、高校時代の面白い話でもしてやろうかな」なんて、未来の話を考えて少しだけ気を紛らわしたりしてなんとか正気を保った。

 

好きな人に幸せになってもらうために生きていくことしか出来ない気がする。自分の幸せなんて考えられなくて、応援してる人や周りの好きな人(男女問わず)が幸せになってくれたらいいし、その人たちが私の幸せを望んでくれてらハッピーだなぁとも思った。だから、好きな人のライブを見に行くし売れてほしいとも思うんだろうか・・・。他人に自分の幸せすら委託するのは悪い気がする。けど、それしか私にはできない。だから、彼には幸せになって欲しいし、出来ることなら彼も私の幸せでもなんでも願っててほしい。というか記憶の1部にでもいさせてください。

 

今年の夏に彼がコピーしたいバンドが偶然、私が東京へ来てから好きになったバンドだった。今彼はドラムを探している。早く見つかってほしい。気づいたら夏がめちゃくちゃ夏だった。彼の誕生日明後日じゃん。たくさん祝われてくれ。