無駄に明るい

雑記帖

触れたら殺す

私の演劇サークルの同期はとても変だけどいいやつが多い。私はそんな自分のサークルが大好きで帰属意識みたいな、ともかく好きな居場所を守るには自分自身でなんとか頑張って認められるしかない、という意識がすごいある。だから、サークルの仕事を頑張るし、頑張ろうと思える、サークルが大好きなので。

 

後輩が最近揉めてるらしい。というか揉めてないのことで揉めてるというか、サークルの仕事をしてる人してない人の負担の差がすごくてそれを何もみんな言えないみたいなことが起きているらしい。文句を言い合えば済む話である。しかし、それができないのが私たちの後輩である。非常に情けない話だ。私たちの学年はお互いニコニコしながらナイフを向けて監視しあってるような仲で「これやってるんだからこれくらいみんなやってないと殺す」をお互いに提示しあってるみたいな感じだ。いや、こっちはこっちで最悪なので気にしないで行こう。

 

私は後輩達が苦手で「苦労してない感」が滲み出ているのが気に食わなかった。私は前々から「何かを好きであるためには苦が必ず必要」と思っていて苦がない愛など薄っぺらくて大嫌いなのだ。後輩達からはその「サークルの楽しいところだけ摂取してやろう」みたいな雰囲気が嫌いで今まであんまり仲良くしてこようと思わなかった。

 

同期のやつが色々アドバイスしてあげたのに後輩はそれをあんまり参考にしないで色々なことをやった結果大失敗までは行かないけど、色々な問題点が浮き彫りになってしまったらしい。「もうあいつらに手を差し伸べるのはやめたよ。あいつらは俺たちを舐めすぎてる。」と乾いた声で笑いながら同期は話していた。この世で1番怖い声だった。

 

 何故みんな自分の居場所をなんの苦労もなく手に入れられると思っているのだろうか。私はサークル内で自分の立ち位置を定めるため、文句を言われないため、「アイツがいないと・・・」と思わせるため、頑張っている。そうやって踏ん張って頭をひねってみんなができないことをやるか、誰かが何かをしてる時にサポートできるよう粗方の事を把握するかの2つのどちらかはしなければいけないと思っている。

そうやって手に入れてた立場でみんなと仲良くやっていこうの時に後輩が横から何もしないで楽しいところだけ取って行ったら、先輩方が作り上げてくれたサークルの雰囲気をぶち壊すようなことをしたら本当に怒るというか殴り殺してしまうと思う。好きなものが好きすぎるので。

 

同期も同じことを思っていて、今までも仕事が出来なかった人たちを数人蔑ろにしていたら勝手に辞めていった。当たり前である。これを冷たいと思うのかは人によると思う。ただ一つだけ言うと、しょーもない奴らが私の大切なものに触れるな、殺すぞ。