無駄に明るい

雑記帖

幸せじゃないらしい。

先日、友人が「新宿で飲んでて終電逃したから家行っていい?」と言ってきて、普通に楽しそうだから招き入れた。そもそもおかしいのがそいつが中野に住んでいるのにわざわざ遠く離れた埼玉と東京の県境みたいな場所に来るのがおかしいのだ。まぁ、部屋片付けて私とその中野のやつと名古屋に住んでてたまたまこっちきてた男子(この3人は共通のバンドが好きで知り合って、4、5年の付き合いなのです。Twitterすげー。)の3人で私の家でなんか色々話したけど、そのなかで「最近本当生きてて楽しくないんだよね。」と中野(中野に住んでるから中野という仮名でいきます。)が言っててなんでか聞いたら、「いや、なんかバンド追っかける気力もないし、飲み会行ってもなんで酔ってあんなこと言っちゃったんだろうとか考えて鬱になっちゃうし、映画も見てて辛くなってきた。」みたいな話をしていて、生きるのハードモード過ぎない?と思った。

ちなみに私は今普通に楽しい。バイトが辛すぎて鬱だったが、シフトを減らすことでなんとかなっているし、予定がない日は基本お笑いライブに行っているし、好きな音楽も普通にあるし。私の頭の中には趣味充実と交友関係充実のパラメーターみたいなのが交互に揺れ動いていて、今は趣味充実のパラメーターがいい感じなので友人と遊んでなくても別にいいや〜って感じなのだ。みんなそんなもんだと思っていたら中野は違うらしく。趣味を追えばおうほどに内側が空虚になってしまうらしい。わかるなぁその気持ちすごいわかるけどさぁ・・・楽しい時くらいは楽しもうよということである。

中野は私よりもべらぼうに可愛いのに(銀髪でタバコを吸ってライブハウスに生息してるマンガみたいなメンヘラキャラ)「誰かから愛されたい」と心の底から願っているのである。もう地下アイドルにでもなればいいのにと思った。 

私は中野のことを羨ましいよ。と話したら「それは見栄はってるだけ。そうやって背伸びしてまた辛くなる」と言っていた。もう八方塞がりなのだ。私よりもしっかりしていて可愛くて音楽、アニメ、映画全般詳しいのに幸せのハードルが少し高いだけでこんなに大変なのかと驚いた。そのあと好きなバントの雰囲気が変わってしまったことを「私は厄介な古参になりたいわけじゃないの。でもね、昔の彼らが好きだっただけなの・・・それだけなのに私はたぶんとっくの昔にファンをやめなきゃいけない人だったの。」と嘆いていた。

誰かこの子を幸せにしてほしいなぁと思ったけど、幸せなこいつなんてつまんないんだろあなぁとも思った。途中で中野が「酔っていろんな事言って後悔するけど、○○(私の名前)と話してて、それは感じたことないな。」と言われた。ちょっと嬉しかった。いや、私を幸せにすんなし。