無駄に明るい

雑記帖

暗いままにする

レッドブルつばささんのエッセイを読んだ。「どうやっても傷がつく表紙」で有名な「どうやっても明けない夜」

面白かった〜〜なんか芸人のブログとか読むのが滅茶苦茶好きだけど、こういう長めの読むの行けるのかな?とか思ったけど、全然いけました(長めとか言ったけど、本読む人にとっては1時間ちょっとくらいで読める量だし、読むの嫌いな人でも読了余裕だと思うので気になる人は買いましょ!!)。紙媒体はやっぱりいいよね。読みやすさとかとは別の手に入れてる感が嬉しさ倍増!どの場面でも面白かったり心に刺さったりする文章が満載で、軽さだけじゃないフックもあって何度も読み返したくなります。

 

嫌なものは嫌。暗いものは暗いまま書いているのがすごくいいなぁって、美化し過ぎず、でも面白くお化粧されている(元々すっぴんでも面白い出来事なのもあるけど)文章たちが心地よくてスラスラ読んでしまった。

 

だけど、最後の「どうやっても明けない夜」までたどり着いたとき「どうしよう・・・終わっちゃう。これ読んだら終わっちゃう・・・読むべき??読むべきかな??読もう!!!!」みたいな感じでそわそわしながら読んだ。最後の話だけこれからの話をしていた。明けない夜の中でどうやって生きていくかどうやって暗い道を手探りで歩いて行けるかを書いていて読み終わった後にフワフワとした気持ちになった。自分と重ねて自分がこれからどうして行きたいのかすこし考えてから本を閉じた。

 

エッセイって不思議だなぁ。読み終わっても完結してないんだもんな。特にこのエッセイはレッドブルつばささんの思春期〜現在にかけての半生のベスト版のような内容で、このエッセイの少し先に今のつばささんがいて今も変化しているところはあると思うが、本の中にある日常を送っている。そういう文章と生活が地続きに存在してるのって不思議だなぁって思いましたね!ブログなんて大体そうですけど、本と生活がこんなに近い距離であるのは面白いなと思いました!そのくらいリアルというかそのままな話をしてます!!

 

あとこれは完全に余談なんですけど、私のブログの「無駄に明るい」って夜通しスマホいじってて窓見たら朝5時なのに空明るくて「この時間から空ってこんなに明るいの??無駄じゃない?」ってなって欝になった所から来てるんですよ。だから、うまく言えないですけど、私も夜側の人間というか夜が明けたらなんか少し悲しくなるタイプなんですよ!!1人の夜って鬱になるけど、その鬱感もなんか好きだったりするよね!!ね!!そんな感じです!!!

 

ちなみに私は中二で西尾維新スピッツにハマり、中三でj-waveを1日中聞いて誰とも話が合わなくなり、週5で図書室に通いそこで数少ない友人と毒物とかの話してたタイプなんで!!!高校選んだ理由も「同じ中学の人があまり行かない高校だから」という理由で行きました!!殺せ殺せ〜教室で戯言遣いシリーズ読んでた頃の自分殺せ〜そんな怒号が読んでる途中数回頭をよぎりました。

人生ってあんなに簡単に詰むんですね。

 

そんな過去を反省しながらまたエッセイを読んでる。もうすぐ夜が明ける。無駄に明るい時間が来る前に寝た方がきっといいんだろうなぁ。昨日と地続きの今日には死ぬほど嫌なバイトが私にも待っている。バイトの最寄りまでこの本を読んでおこう。